#pmconfjp に参加してきた
November 8, 2016
イベントの感想
TL;DR
- メルカリすごい。全員メルカリ見習おう。会議捨てよう。
- 人事評価の話が少なくておどろいた。大きい企業は待遇が良いし小さい企業はやりがいで補えているのだろうか
- DevJamのDavid Hussman氏のAsk the Speakerで回答してもらった内容を消化して共有したい
長い感想
2日間の開催だったが、運営が本当にしっかりしており
1日目で要望の多かったものが翌日には改善されていたりと
これがプロダクトマネージャーなのか、と心底驚いた。
当日アンケートの結果、机が欲しい、電源が欲しい、毎セッションQAをやって欲しい、との要望が多かったため、対応いたしました。
— pmconf.jp (@pmconfjp) October 24, 2016
また明日のご来場心よりお待ちしております。#pmconfjp pic.twitter.com/nCyqWNZJZ8
また、イベントで特に象徴的だったのは、及川さんが雑務を率先してされていて
ああ、プロダクトマネージャーとはみんなが気持ちよく参加してもらうためには
ふんぞり返って偉そうにしていたり、人に指示ばかりしていてはダメなんだなと
とても感動した。特に私は既得権益への憧れが強く、行動も遅いので
本当に参考になった。
及川さんが会場の雑務みたいなことめちゃくちゃされていて、これが本物のプロダクトマネージャーの姿なのか… って目に焼き付けている…
— kenjiskywalker (@kenjiskywalker) October 24, 2016
得られた知見
私は西海岸のナウい最新のイケてるやり方とかは一切知らないが、
効率よく進んで黒字化したプロジェクトよりも、
不器用でも毎日深夜残業してみんなで頑張った感を出してどうにか黒字化したプロジェクトの方が
礼賛される文化をよく見てきて「帝国陸軍も他人事じゃねぇな…」と日々感じていたので
イケてる最新のウェッブ企業がどのように製品をリリースしているのかは興味があった。
また、私自身が関わっている製品、サービスにおいて、人と人のコミュニケーションの問題で
なかなか上手く行かない、特に各役割の担当が別の役割の担当とのコミュニケーションを放棄して
自分達でどうにか製品を成功させようとし、その結果悲惨なものができあがり、
誰もうれしくないものが出来上がる過程を散々見てきた。
そのような地獄をどうやって回避すれば良いのか、知見を得たかった。
2日間参加して得た知見としては、業態や提供している製品やサービスの規模、
国や文化などによって違うよね、という漠然とした内容と
とにかくメルカリのスタイルを参考にソリッドにやっていくぞ!
というやっていく気持ちになった。
以下メモ
プロダクトマネージャーの実践の為に必要な環境とは
手段が目的になってはいけない、
目的ありきの手段の選択でなければならない
プロダクトマネージャーが理解される環境が必要
- 参考: mercariの事例
- プロダクトオリエンテッドについて経営層に理解し、協力してもらう
- プロダクトオリエンテッド理解のある経営層がいる会社で働く
どのようにプロダクトマネージャーへ成長する場をつくるか
- 環境: プロダクトマネージャーの失敗への理解がある場をつくる
- 人: ロールモデル、参考になるプロダクトマネージャーが近くにいた
プロダクトオーナーの役割とは
関わっているプロダクトや所属している会社の規模、業態、国などに
大きく依存している部分。車みたいなもので、大きな荷物が運べるとか
すごいスピードとか、大人数乗せられるとか、ものによって変わる
例に挙がったもの
- mini CEO
求められる力こと
裁量に対しての責任感
- その為に全ての裁量が与えられているので、最終的な責任を持てる力
コミュニケーション力
- CEO、上司、VPと計画についての認識を合わせる力
- メンバーに計画を理解してもらっているか把握、調整できる力
- 他の上司や同僚のモチベーションを知る力 https://rebuild.fm/156/ の higeponさんのマネージャとの付き合い方を思い出した
- 担当者がオーナーシップをもって物事を進める環境をつくれる力
- 相手の口から言わせる
- これがやりたかったって思ってもらうのが腕の見せ所
- 何度も何度も同じことを繰り返し伝えることができる力
- メンバー全員が同じ言葉で目標に対して説明できる環境をつくる力、伝える力
しくみをつくる力
- 理想的ななものを理想的な状態で現実に落とし込む力
- しくみをつくる力
- 変化の仕組みを作る -> 次へ行く -> ルーチーンをしていたら負け
- 課題発見 -> マネージメントしてしくみづくり -> 次へ行く
- 課題毎に「PM呼んでなんかやってもらおうぜ」
- 短期で回す
ざっくりと
- みんなから信頼される力
- 必要であればなんでもする力
- 泥臭いことを進んですること
- 技術者と最低限同じ言葉で話せる力
- ユーザ理解と多くの引き出しを持つ力
- 自走力
- 誰かに任せることができる判断力
精神と筋肉
- メンタルヘルスを持つ
- とにかく運動する。運動は精神の濁りを救う
- ちゃんとへこむ時はちゃんとへこむことは大事
- 暑いお風呂にゆっくり入る
理想を現実に落とし込む力
- 理想を妥協せずに現実に落とし込むことができる力
サービスについて
この点も狙う市場や会社規模にもよって変わるので一概には言えない
概要
- スタートアップとは急成長を目指すプロダクト
- 良さそうなアイデアは急成長できない
- 狂ったようなアイデア、バカにされるようなアイデアの方が成長する
市場
- 難しい課題の方が簡単
- 社会的に意義があれば人は採用できる
- 難しい技術はライバルが少ない
- 市場を大切にする。今は小さいけど成長する可能性のある市場を狙う
- 市場の秘密を知っているかどうか、今後伸びるかどうか
- 独占はすべての優先度を持つ
戦略
- 戦略とは何をやらないか
- アメリカではホームランを狙いにいく
- ホームランを狙ってから落とし所を見つけるのと最初からバント狙いでは辿り着く地点が違う
- 勢いがなくなった瞬間に死ぬ
- 一部の人が愛してくれるプロダクトをつくる。後々成長する
- ファン、コアのユーザに答える
- 愛にフォーカスする
サービスの運用について
数値
- 目標とKPIの設定
- メトリクスを設定する
- 細かい勝利を繰り返す
- リーンの徹底、ペルソナの測定とそのヒアリングの実施
プロトタイプ、改修について
- リードしてくれる人を立ててコミュニケーションコストを下げる
- 仮説を決めるためのユーザーインタビューとしてインタビューを利用する
- カスタマーの影響のないバグはバグではない
- バグを直すときにユーザー影響から考える
- 仕様との差による処理はバグ
- 導入支援、デモの実施、潜在的な課題を見つける
スケジュール
- プロトタイプ合宿、人数を絞って動くものをスピード感持ってつくる
- スケジュールはエンジニアがつくる
- リリースまでに磨きの期間を設ける
ドキュメンテーション
- 関係者が共有できるドキュメントを書くことで無駄な実装を避ける
- 問題をクリアにする
- ドキュメントレベルで精度が高いとプッシュバックが極力少ない
- ドキュメントレベルで気付けるよう、開発前に気付けるようになっている
- 開発チームから質問が来ないドキュメント
- テスト仕様書と要件と課題が一連の流れのストーリーになっている
チームの運用
心理的安全性をつくる
- 試行錯誤しやすい雰囲気
- 失敗や議論が肯定される空気
- 情報共有や議論をきちんとしているかを確認
- 代表が議論を呼び起こしてそれに対して新卒がコメントをしたりできる
知識の蓄積、共有
- ベストプラクティス共有
- 考える人とつくる人を同じにする
業務改善
- Slackでpm禁止のルールづくり、議事メモのリンクは置いておく、自発性を重視、失敗は責めない
- 足繁く現地に行く、出張推奨、短期の成果を求める、コスパが良いとか何しに行くんだとか求めるの辞めよう
ルーチンの最適化
- リモートのガイドラインの策定
- 朝会でトリアージ(問題の洗い出し)
- 営業報告にbotを
評価
- 事業目標とスキル目標の2軸立てている
精神
- チームが自立していないとやらされ案件になるから自立させる
- 当事者意識のある開発チームをつくらなければ良いものはできない
- 担当者がオーナーシップをもって物事を進める環境をつくれる力
- 相手の口から言わせる
- これがやりたかったって思ってもらうのが腕の見せ所
メンバーの管理、把握
- こいつはバッファ盛るからな、などを把握しておく
- こいつがヤバいって言っても大丈夫、ダメなのを判断する
- 雰囲気を把握する
言葉
I skate to whtere the puck is going to be; not where it's been
明確にせよ、計画を持てUses gravity for acceleration
加速する為に重力を使え
環境や外圧を利用しろ、発表やイベントをマイルストーンにしてそこに対して期日を切るIs the synapse for the team
PMがすべてのアイデアを出すのは難しい、メンバーの能力を生かせることが重要、みんなを繋げる力 アンバサダーであれ、計画を伝える 「何故この計画をやっているのか」誰が聞かれても同じことを言える、言葉は相手をアクティブにする
アイデア
- 本、自分の中で応用例がないのに色んな知識の本を読んでも意味がない
- いつもと違う道を歩いてみよう