「新しい働き方 幸せと成果を両立する「モダンワークスタイル」のすすめ」を読んだ

December 17, 2016

新しい働き方 幸せと成果を両立する「モダンワークスタイル」のすすめ

日本マイクロソフトはなぜ「女性離職率40%減」を実現できたか - 現代ビジネス

この記事を読んで無茶苦茶感動し、大企業のマイクロソフトがここまで徹底的に調査実践していたのか!!!
このすさまじい血と汗の結晶が書籍には詰まっているのだろう!!!

と非常に期待して読ませて頂いたが、正直上記記事のような
調査、実践、反証、実践を泥臭く続けてきた内容の話は少なく(記事の表がほぼ全に近い)、
結果的なお話や、ご自身の体験談や概要的な話が多かった。

組織に対しての新しい働き方を提唱する内容なら、
テレワーク導入に際しての課題、仮説、実践、反証、実践の繰り返しを載せて頂きたかった。

個人に対しての新しい働き方を提唱する内容なら、
SESSION-3以降の自己啓発に近いご自身の経験の話を前面に出してほしかった。

気になった点

書籍内のSkype for Business押しや、

日本マイクロソフトでは、「テレワーク勤務制度」を採用してからというもの、日本企業によくあるような、
始業時間にオフィスにいないからといって懲罰の対象になることはもうありません。
コアタイムもないので、エンジニアなどの特定業務に就いている従業員以外は、業務遂行に適切な場所で、自由な時間に働くことができています

のような文などがあり、あれ、エンジニアは自由ではないの?と疑問に思うような記述も少なくなく
せめて巻末にでも、色々な背景を持った色々な職務の方が
テレワーク導入前と導入後にどう変わったかというインタビューが掲載されていると良かった。

とはいっても

  • テレワークという方法を目的にするな(勤務時間や勤務場所が固定されなくなることで得られるものはなにか?)
  • 方法より成果を求める
  • 1on1は必要(特に働きすぎな人などは見える化して上長がケアするようにしている)
  • やっぱり評価制度は見える化しないと不満とかが出るんだろうな…
  • テレワークになって会議がめっちゃ増えているように読めるんだけど会議もアチーブモア実践してるのかな?
  • たしかに環境の変化に柔軟に対応できるようにしておくってのが一番大事だよな
  • この本をきっかけに越川さんに興味が湧いて調べれば調べるほど素晴らしい人でひたすら尊敬しかなくなっている

など色々学びがあった。めちゃくちゃ偉い人だからお会い出来ることはまずないだろうけど
もしお会い出来たら、テレワーク導入時の苦労話などを是非とも聞いてみたい。

2017年

とにかく僕たちは、善意から生まれたフォードがつくったこの世界の仕組みから
さらにもう1階層アセンションする必要があるんだ…